DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

(写真:Back one line / shutterstock

物流倉庫DXを企業間パートナーシップで促進。倉庫産業の課題解決へ

三菱商事、三菱商事ロジスティクス、東京大学協創プラットフォーム開発(東大IPC)、プロロジス、三井不動産、三菱HCキャピタル、三菱地所の7社は7月1日、倉庫産業DXの実現に向けた共同事業への参画を発表した。三菱商事が進めてきた倉庫産業DX事業を新設小会社のGaussyに譲渡し、6社のパートナーがGaussyに出資参画した。

Updated by DX Laboratory on July, 6, 2022, 8:00 am JST

三菱商事、三井不動産、東大IPCら7社が倉庫産業DXの共同事業に参画【PR Times 7/1】
三菱商事では、2020年から「Roboware」と「WareX」という2つの倉庫DXのサービスを提供している。このうち、Robowareは倉庫現場の労働力不足や属人化といった課題に対応。誰でも簡単にロボットを使って倉庫運営ができるサブスク型倉庫ロボットサービスで、5機種の倉庫ロボットを取り扱い、全国14拠点に導入されている。一方、WareXは倉庫の空きスペースを利用できるシェアリング倉庫サービスで、全国1000拠点を超える倉庫が登録されている。

Gaussyは、「物流から新しいチャンスを」というビジョンのものと、倉庫ニーズや荷量の変化にフレキシブルに対応できる仕組みを構築し、ビジネスに今までにない新たな選択肢を提供していく。また、出資参画した7社は、産学連携、業界横断でのパートナーシップを通じて、各社が有するデジタル技術、物流不動産の知見・ネットワーク、金融知見等を持ち寄ることで、単独では実現困難な倉庫産業の課題に対する解決策の共創を目指す。

Gaussy ウェブサイトより

世界の倉庫自動化市場は2021年時点で189億3700万ドル規模で、2022年〜2030年にかけて年平均成長率14.8%で成長すると予測されている(Acumen Research & Consulting)。Eコマースの拡大により世界中で倉庫の数や規模は急速に拡大しているが、何らかの自動化技術を導入している倉庫の割合は20%未満だという。Gaussyのような倉庫ロボットサービスの需要はますます高まっていくはずだ。

参照リンク
【PR TIMES】倉庫産業DXの実現をめざす共同事業への参画について─業界横断でのパートナーシップにより倉庫産業が直面する課題を解決
【GlobeNewswire】Warehouse Automation Market Size to Reach USD 64,639 by 2030 Says Acumen Research & Consulting
Gaussy:https://www.gaussy.com/
Roboware:https://roboware.ai/en/
WareX:https://warex.ai/