DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

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(写真:Singleline / shutterstock

進化するメンタルヘルスケア。AIチャットボットが広げるセラピーの世界

メンタルヘルスのためのAIデジタルプラットフォームを提供するインドのWysaは7月14日、シリーズBラウンドで2,000万ドル(約28億円)の資金調達を発表。新たな資金は米国、英国などのグローバル市場へのさらなる拡大、多言語対応や「WhatsApp」経由でのアクセス改善などのユーザビリティ向上に活用するという。

Updated by DX Laboratory on July, 20, 2022, 5:00 am JST

セラピーチャットボットのWysa、シリーズBラウンドで2,000万ドルを調達【Wysa Blog 7/14】
Wysaは2015年に設立。本社はインドのバンガロール。気分の落ち込みや不安、ストレスなどに対して認知行動療法でアプローチするAIチャットボットを開発・提供。世界65か国に450万人のユーザーがいるという。また、企業向けには自尊心や睡眠、マインドフルネスなどに関するエクササイズをまとめたセルフケアライブラリ、自社のセラピストからの指導なども提供している。

Wysa ウェブサイトより

WysaのAIチャットボットは今年、米国食品医薬品局(FDA)のBreakthrough Device Designation(画期的医療機器/デバイス指定)を取得。また、Wysaの有効性は臨床試験でも検証されており、このチャットボットが形成する感情の絆が人間のセラピスト同等であることを示す査読済み論文も公開されているという。

セラピーチャットボット市場では、米スタートアップのWoebot Healthも急速に成長。2021年にBreakthrough Device Designationを取得しており、これまでの調達総額は1億2,300万ドル(約170億円)に達している。

参照リンク
Wysa Secures $20m to Address Global Mental Health Demand With AI Digital Therapeutics
【MobiHealthNews】Mental health chatbot Wysa raises $20M
Wysa:https://www.wysa.io/meet-wysa