DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

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(写真:DODOMO / shutterstock

人をサポートする協働ロボット。さらなる成長に中国企業が挑む

中国の協働ロボットスタートアップのJaka Roboticsは7月20日、シリーズDラウンドで1億5,000万ドル(約200億円)の資金調達を完了したと発表した。新たな投資ラウンドはシンガポールの政府系ファンドであるTemasek、TrueLight Capital、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2、Aramco Ventures傘下のグロースファンドであるProsperity7 Venturesが主導。これにより、同社の累計調達額は2億3,500万ドル(約320億円)に達した。

Updated by DX Laboratory on July, 28, 2022, 4:00 am JST

協働ロボット開発の中国Jaka Robotics、シリーズDで1億5,000万ドルを調達【Tech Crunch 7/26】
Jaka Roboticsは2014年に設立。本社は中国の上海。人間と同じ空間で働く産業用ロボット(協働ロボット、collaborative robot)を開発しており、世界中で1万台以上が稼働。自動車や電子機器、半導体などの有名企業の生産ラインが導入している。また、日本とドイツにテクノロジーセンターを開設しており、300社以上のオートメーション企業と連携している。

現在の主力製品は「JAKA Cobots」と呼ばれるロボットアーム。可搬重量1〜18kgの幅広いモデルを提供しており、コーヒーの抽出から電子部品の組み立て、スマートフォンの包装まで様々な作業で人間をサポートできるという。

JAKA Robotics ウェブサイトより

調達資金については、研究開発およびグローバル展開に活用する見込み。Prosperity7 Ventures幹部のAysar Tayeb氏は「ロボットには将来のメガトレンドとして極めて大きな成長可能性がある。特にインダストリー4.0時代には、人と機械の相互作用が重要な役割を果たす」とコメントしている。

参照リンク
【Tech Crunch 7/26】China’s Jaka Robotics fueled by Saudi Arabia’s Prosperity7 in global push
$150 Million Series D Financing JAKA Robotics with Genes of Innovative Technology Developing Since 1979
JAKA Robotics:https://www.jaka.com/en/p/jakaminicobo.html