DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

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(写真:Back one line / shutterstock

AIで不動産管理・工事を省コスト化。デジタルで実現する業務改革

不動産・建築業界向けのSaaSソフトウェアを手がける株式会社THIRDは8月31日、シリーズBラウンドで26億円の資金調達を発表した。今回のラウンドはジャフコ グループ株式会社が主導。同社の累計調達額は30.7億円となっている。

Updated by DX Laboratory on September, 2, 2022, 4:00 am JST

AI建物管理クラウドシステムのTHIRD、シリーズBラウンドで26億円を調達【PR Times 8/31】
THIRDは2015年に設立。本社は東京都新宿区。「Clear Deal , Clear World」をビジョンに掲げ、AI建物管理クラウドシステム「管理ロイド」や工事発注マーケットプレイス「工事ロイド(β版)」などを開発・提供。不動産管理業界の業務効率化や建物にまつわる様々な業務のデジタル化を推進している。

建物管理クラウドシステムのTHIRD
式会社THIRD ウェブサイトより。

同社が2019年にリリースした「管理ロイド」は、これまで紙、電話、FAXが中心となっていた不動産管理業務のオペレーションを改善するAI搭載のSaaS型ソフトウェア。建物管理の計画、検針・点検・清掃・警備などの実務の効率化、履行管理、不具合報告、報告書自動作成機能など不動産管理業務に必要な機能を搭載。大手不動産管理会社を含む約1,500社が導入しており、最大66%の業務削減、各種業務のスリム化、ミスの削減、管理品質の向上などを実現しているという。

同社は調達資金の使い途について、「管理ロイド」の開発力強化やAI技術への投資、導入支援人員の拡充に言及。また、「工事ロイド」の提供開始(β版として提供しているAI工事見積査定機能の強化および工事マッチング機能の提供開始)や入居テナント向け、物件オーナー向け機能の提供開始も計画しているという。

参照リンク
【PR Times 8/31】AI建物管理クラウドシステムを提供するTHIRD、ジャフコ グループ株式会社をリード投資家とし26億円のシリーズB 資金調達を実施
株式会社THIRD:https://third-inc.co.jp/