DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

(写真:Mykhailo Hnatiuk / shutterstock

AIと衛星が導く。東大発・位置情報技術の現在

位置情報AI・衛星インテリジェンススタートアップのLocationMind株式会社は9月9日、シリーズAラウンドで11.6億円の資金調達を発表した。これにより、同社の累計調達額は15.6億円となった。

Updated by DX Laboratory on September, 14, 2022, 4:00 am JST

位置情報AIと衛星インテリジェンスのLocationMind、シリーズAラウンドで11.6億円を調達【PR Times 9/9】
LocationMindは2019年、東京大学空間情報科学センターの柴崎研究室で開発された位置情報技術を社会実装するために設立。本社は東京都千代田区。主な事業内容は「位置情報ビッグデータを用いた人流の推定や独自開発のAIアルゴリズムによる人流の予測」、「IoTセンサを用いた位置情報解析及びIoTネットワークインフラの提供」、「測位衛星からの信号を活用した先端的事業の開発と支援(高精度測位及び、特許技術である測位信号に対するセキュリティサービス)の提供」など。日本以外にも6か国での事業実績があるという。

LocationMind株式会社 ウェブサイトより。

2022年6月には、日野自動車との資本業務提携契約を発表。日野から提供されるトラックの位置情報などをLocationMindが分析・可視化し、両社が協力して物流ソリューションを開発。2022年度中にも第1弾のソリューションを提供予定とのこと。また、同社が開発した衛星技術「信号認証(信号に電子情報を埋め込むことで真正性を付与する仕組み)」は、日本の準天頂衛星システム「みちびき」への実装が進んでおり、2024年にも「みちびき」を使った、測位信号を認証するサービスが開始されるという。

同社は調達資金の使い途について、IoT人流分析ツール「LocationMind xTraffic」の事業化加速に言及。また、さらなる技術投資や人材採用の拡大にも活用するという。

参照リンク
東大発・位置情報AIと衛星インテリジェンスのLocationMind、シリーズAで11.6億円の資金調達を完了(PR Times)
LocationMind株式会社:https://locationmind.com/
<インタビュー>アクセラレータプログラム「HINO DE SAFARI」 優秀賞受賞 LocationMind株式会社さま「データサイエンスで物流をより豊かに」(日野自動車株式会社)