DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

(写真:Simple Line / shutterstock

建築DXが変える経営と現場。デジタルが築く建築業界の一元管理システムとは

クラウド型建設プロジェクト管理サービスを手がける株式会社アンドパッドは9月14日、シリーズDラウンドで約122億円の資金調達を発表した。これにより、同社の累計調達額は約209億円に達した。

Updated by DX Laboratory on September, 16, 2022, 4:00 am JST

建設DXサービスのアンドパッド、シリーズDラウンドで約122億円を調達【PR Times 9/14】
アンドパッドは2012年に設立。本社は東京都千代田区。現場の効率化から経営改善まで一元管理できるクラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」を2016年から提供。同サービスは国土交通省のNETIS (新技術情報提供システム) にも登録されており、14.5万社が導入し、38.6万人以上の建設・建築関係者に利用されているという。

株式会社アンドパッド ウェブサイトより。

2021年には、ANDPAD APIを活用した外部サービス連携を強化し、建設業界全体のデジタル化を推進する建設DXプラットフォーム「ANDPADマーケット」を公開。2022年には、ベトナム現地法人の立ち上げ、インドからの新卒採用を開始などグローバルな環境での開発体制の整備やサービス開発に向けた取り組みを開始している。

同社は調達資金の使い途について、「事業を支える人材基盤の形成に向けた採用・育成」、「グローバルな開発体制の構築に向けた国内外からのエンジニアの採用、海外開発拠点の拡充」、「顧客基盤の獲得およびプロダクトの獲得ならびに人材獲得を企図した買収・出資」に言及。同時に、今後の展開として6つの戦略的投資方針を定めた「ANDPAD Second Act」を公表している。

6つの戦略的投資
・カテゴリーリーダーとしてプロダクトおよびGo to Marketへの圧倒的な投資
・複数プロダクトへの開発投資によるLayer Cake戦略の実行
・アプリマーケットに参画するパートナーへの投資によるネットワーク効果の促進
・データ基盤への投資によるSystem of Actionの推進
・Con-tech領域を中心としたR&D投資による先端技術の現場実装
・M&Aおよび資本提携を通じた新サービスおよび新規事業の創出

参照リンク
アンドパッド、シリーズDラウンドにおいて海外機関投資家を中心に総額約122億円の資金調達を実施。同時に「ANDPAD Second Act」を公表。(PR Times)
株式会社アンドパッド:https://andpad.co.jp/
シリーズDラウンドにおいて海外機関投資家を中心に総額約122億円の資金調達を実施。同時に「ANDPAD Second Act」を公表。
建設DX企業が語る「これまで」と「これから」の組織づくり|河合聡一郎氏と考える、スタートアップに必要な採用・組織づくり #1 アンドパッド CEO稲田武夫氏(HirinGeek)