DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

(写真:Simple Line / shutterstock

仮想空間に環境を再現。広がるデジタルツイン技術

インフラ事業向けのデジタルツインソフトウェアを手がける英Sensatは10月20日、シリーズBラウンドで2,050万ドル(約30億円)の資金調達を発表した。今回のラウンドは、英エネルギー大手のNational Grid傘下のVCであるNational Grid Partners(NGP)が主導。同社の累計調達額は3,550万ドル(約53億円)となった。

Updated by DX Laboratory on October, 25, 2022, 4:00 am JST

公共インフラ向けデジタルツイン技術のSensat、シリーズBラウンドで2,050万ドルを調達【Tech Crunch 10/20】
Sensatは2018年に設立。本社はロンドン。建設や鉱山、エネルギーなどの業界の企業に向けて、地形や建造物などの物理的環境をデジタル空間上で再現するデジタルツインソフトウェアを開発・提供。2021年夏に商用サービスを開始して以来、National Gridやロンドン・ヒースロー空港、ネットワーク・レール(英国の鉄道インフラの管理する公営企業)など50以上のインフラプロジェクトに利用されている。

Sensat ウェブサイトより。

デジタルツインは、製造から物流、インフラ、建設まで幅広い業界のDXを推進する重要技術の1つ。インフラ・建設分野向けのデジタルツイン市場では、Bentely SystemsやAutodesk、ESRIなどの大手企業がSensatと競合している他、AgoraやBuildots、Cupix、UrsaLeoなどのスタートアップも台頭している。

同社は調達資金の使い途について、エネルギーや鉄道、通信などのインフラプロジェクトの強化に言及している。

参照リンク
Sensat raises $20.5M to build digital twins for infrastructure companies(TechCrunch)
Sensat creates digital twins for public infrastructure to improve productivity, raises $20M(VentureBeat)
London’s Sensat hauls in $20.5 million in National Grid Partners-led round(Tech.eu)
https://www.sensat.co/