DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

(写真:Pita Design / shutterstock

SaaS環境での企業のセキュリティインシデント、最も多いのはデータ漏洩(CSA調査)

クラウドのセキュリティに関する調査研究や提言、教育活動を行う米非営利法人のCloud Secuirty Alliance(CSA)は6月5日、SaaSセキュリティに関する最新調査報告書「SaaS Security Survey Report: 2024 Plans & Priorities」を公開した。この中で、近年の多くのデータ漏洩やデータ侵害がSaaSアプリケーションに関連していると指摘している。

Updated by DX Laboratory on June, 9, 2023, 5:00 am JST

今回の調査は、イスラエルのSaaSセキュリティ体制管理(SSPM)企業であるAdaptive Sheildの委託により、北米を中心とした企業のセキュリティ部門幹部やセキュリティ専門家1,000人以上から回答を得たもの。同調査によれば、回答者の55%が過去2年間にSaaS環境でのセキュリティインシデントを経験しており、その内訳は「データ漏洩」が58%で最も多く、「悪質アプリ」が47%、「データ侵害」が41%、「ランサムウェア」が40%で続いていたという。

また、SaaS関連のセキュリティソリューションについては、回答者の58%が「現在利用中のSaaSセキュリティソリューションでは、自社のSaaSアプリケーションの50%以下しかカバーできない」と回答。このような状況で、企業の71%がSaaS向けセキュリティツールへの投資を拡大しており、68%がSaaSセキュリティに関連するスタッフの雇用やトレーニングへの投資を拡大してるという。

Adaptive ShieldのMaor Bin CEOは「SaaSエコシステムの攻撃対象領域は広がっており、クラウドセキュリティ体制管理(CSPM)でクラウドインフラを保護するように、組織はSaaSのデータを保護し、SaaSセキュリティを優先すべきです」とコメントしている。

参照リンク
New Cloud Security Alliance Survey Finds SaaS Security Has | CSA
State of SaaS Security: 2023 Survey Report | CSA
Data leaks top SaaS security incidents, IT pros say