Cloud Zeroのプラットフォームは、企業のソフトウェアチームがクラウド費用を細かく管理できるようにし、特定の製品機能や顧客とのやり取りが収益にどのような影響を与えるか把握可能にするもの。リアルタイムのデータにより、積極的なコスト最適化を実現し、コスト高となるコードラインやSQLクエリを特定し、無駄を省くことができるという。
米調査会社ガートナーによれば、世界のパブリッククラウド支出額は2023年、前年比21.7%増の5,973億ドル（約80兆円）まで拡大すると予測されている。このような中で、クラウド費用の最適化は多くの企業の課題となっており、調査対象企業の73%が取締役会レベルの課題として認識しているという。
クラウド費用最適化市場では、昨年9月に米Zestyが7,500万ドル（約104億円）、今年2月に米ProsperOpsが7,200万ドル（約100億円）を調達。この他、Xonai、Vantage、Cast AIなどのスタートアップが台頭しており、大手ベンダーではVMwareやApptioなども参入している。
今回の投資ラウンドに参加したInnovius CapitalのJustin Moore CEOは「CloudZeroが競合他社と異なるのは、あらゆるクラウド費用を1つの包括的なプラットフォームに統合する力を持っていること」とし、「これにより、個々のエンジニアは正確なコスト要因を特定でき、財務およびオペレーションチームは会社のユニット単位での収益性を正確に予測することが可能になる」とコメントしている。
参照リンク
CloudZero Raises $32 Million To Transform Cloud Cost Management
What does your cloud cost? CloudZero raises $32M to help businesses answer this question and reduce spend | VentureBeat
Cloud cost management startup CloudZero lands $32M investment | TechCrunch
