DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

(写真:Tetiana Yurchenko / shutterstock

HPE、AIモデル向けの新たなクラウドサービスを発表、第一弾はLLM向け

ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)は6月20日、ChatGPTのようなAIアプリケーションのトレーニングやチューニング、実装に利用できる新たなクラウドコンピューティングを発表した。同社のスーパーコンピュータ「Cray」と機械学習ソフトウェアを活用したサービスで、まずは大規模言語モデル(Large Language Models、LLM)向けの「HPE GreenLake for LLM」を提供する。

Updated by DX Laboratory on June, 28, 2023, 5:00 am JST

新たなクラウドサービスは、ドイツのAIスタートアップであるAleph Alphaとの提携により提供されるもの。同社のAI言語モデル「Luminous」にアクセスでき、大規模なAIアプリケーションをコスト効率よく開発できるようになるという。まずは2023年末から北米で提供が開始され、2024年初めには欧州でも利用可能になる見込み。価格については明かされていない。

HPEは来年にかけて、気候モデリングや創薬、金融サービス、製造、輸送などの業界固有のアプリケーションに向けた同様のサービスも展開する計画だ。これらはいずれも「HPE GreenLake」ポートフォリオに含まれる見込み。

HPEのAI事業でゼネラルマネージャーを務めるJustin Hotard氏は新サービスについて「スーパーコンピューターにアクセスできないユーザーにも大規模言語モデルを開発する可能性を開くもの」とコメントしている。

参照リンク
HPE announces a cloud service for large language models | Network World
HPE offers Cray supercomputer cloud service for AI models | TechTarget
HPE to offer cloud computing service for artificial intelligence | Reuters