DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

(写真:Pita Design / shutterstock

75%の企業がクラウドセキュリティに危惧するも対策の実態とはギャップ(MixModeレポート)

生成AIサイバーセキュリティソリューションを手がける米MixModeは先ごろ、クラウドセキュリティに関する年次レポートの最新版「State of Cloud Security」をリリースした。このレポートでは、マルチクラウドやハイブリッドクラウド環境が主流になりつつある一方で、リアルタイムの脅威検知や対応、包括的な可視化、データセキュリティなどの重要なクラウドセキュリティ機能の活用がまだまだ進んでいないことが明らかになっている。

Updated by DX Laboratory on October, 4, 2023, 5:00 am JST

MixModeは今回、企業のセキュリティ専門家588人を対象に調査を実施。この結果、調査対象企業の40%がハイブリッドクラウド環境、38%がマルチクラウド環境を導入しており、単一クラウドを利用する企業の割合は22%であった。また、75%が「クラウドセキュリティを非常に(very)、または深刻に(extremely)に懸念している」と回答。懸念事項の上位には「データ損失/漏洩(64%)」、「データプライバシー/機密性(59%)」、「認証情報の意図していない開示(48%)」などが挙げられた。

一方で、クラウドセキュリティの実態については、多くの企業がクラウドネイティブなセキュリティ・コントロールを嗜好しながらも、実際はSIEM(セキュリティ情報イベント管理)のようなレガシーなセキュリティソリューションに依存していることが判明。クラウドネイティブなコントロールでなく、従来のセキュリティツールに依存している企業の割合は70%に上った。また、77%の企業はクラウドセキュリティ管理に少なくとも3つの製品を使用しているといい、統合されたクラウドセキュリティ製品の必要性も示されている。

MixModeのJohn Keister CEOは「今回のレポートは、加速するクラウドの導入と、こうした環境を保護するセキュリティ技術の準備態勢に厄介なギャップがあることを示唆している」とコメントしている。

参照リンク
MixMode Report:The State of Cloud Security
MixMode Releases State of Cloud Security 2023 Survey and Delivers Cloud Detection and Response Via the AWS Marketplace
THE STATE OF CLOUD SECURITY Key Findings From the MixMode Survey
MixMode Releases State of Cloud Security 2023 Survey and Cloud Detection and Response for AWS