同レポートによれば、2023年のストレージサービス収益では、AWSが世界シェアの30%を占めて市場をリードし、マイクロソフトが22%、グーグルが14%でこれに続いた。また、中国のティア1ベンダーでは、アリババが世界シェアの6%を占めトップに立ち、近年成長著しいチャイナテレコムが僅差でこれに続いた。
Omdiaによれば、世界のクラウドデータストレージサービス市場は堅調に成長する見込みで、今後5年間のCAGR(年平均成長率)は17%で推移すると予測されている。市場拡大の主な要因には、リモートワークの増加、DX関連の取り組みの推進、IoTデバイスの普及、データ分析技術の進歩、拡張性とコスト効率に優れたクラウドソリューションへのニーズの高まりなどが挙げられている。
なお、Omdiaはクラウドデータストレージサービスを「オブジェクト」、「ネットワークブロック」、「ファイル」の3つのコアカテゴリーに分類。同社の主席アナリストであるDennis Hahn氏によれば、今後5年で最も成長するのは「ファイル」セグメントで、CAGRは21%で推移すると予測されている。その要因は「AIワークロードのための高性能ストレージとしてファイルストレージの利用が増加しているため」だという。
参照リンク
Enterprise cloud storage spend to double by 2028 as AI ramps up | CIO Dive
Omdia: AWS dominated $57 billion global cloud storage services market in 2023
Omdia: AWS dominated $57 billion global cloud storage services market in 2023 | PR Newswire