DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

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(写真:OneLineStock.com / shutterstock

企業のパブリッククラウド活用、74%が「AIおよびアナリティクス」を目的に(NetApp 2023 Data Complexity Report)

ストレージやデータ管理ソリューションを手がける米NetAppは10月18日、統合型データストレージに対する企業ニーズの高まりを調査した「2023 Data Complexity Report」の最新版をリリースした。この中では、98%の組織がクラウド化を進めている途中であり、AI導入がクラウド移行の最大の原動力となっていることが明らかになった。

Updated by DX Laboratory on October, 25, 2023, 5:00 am JST

NetAppは今回、米国、EMEA(フランス、ドイツ、英国)、アジア太平洋(インド、日本)の6市場で事業を行う1,000人の経営幹部および技術・データ担当幹部を対象に調査を実施。この結果、大部分の企業でクラウド移行が進められている一方で、75%の企業が現在も30~80%のワークロードをオンプレミスに保存していることがわかった。

また、企業がパブリッククラウドを利用する目的については、「AIおよびアナリティクス」が74%と最も多く、以下「イノベーション」(62%)、「重要アプリケーションおよびワークロード」(55%)が続いた。AI活用に関しては、すでに生成AIを活用している企業の割合は72%に上ったものの、課題も浮上しており、回答者の57%が「データセキュリティ」、50%が「データ統合」、45%が「人材不足」といった課題に言及。技術系幹部の39%は「AI/機械学習のパフォーマンスと効率を高め、コストを下げるためにフラッシュストレージのイノベーションが必要」と回答している。

NetAppのエンタープライズ・ストレージ担当シニア・バイスプレジデントを務めるSandeep Singh氏は「今回のレポートは、この複雑な環境の中で、AIへの変化する需要に対応し、効率を高め、データエコシステム内で深刻化するサイバー脅威へのレジリエンスを強化するために、革新的なクラウド対応のフラッシュストレージ・ソリューションが必要であることを強調している」とコメントしている。

参照リンク
2023 Data Complexity Report_ Driving Simplicity Through Unified Storage | NetApp
NetApp’s 2023 Data Complexity Report Reveals Urgent Need for Unified Data Storage
NetApp Identifies Key Enterprise Challenges in Data Complexity Report