DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

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(写真:MacroEcon / shutterstock

シスコ、クラウドセキュリティスタートアップのIsovalentを買収

シスコシステムズは12月21日、オープンソースのクラウドネイティブネットワーキングおよびセキュリティ技術を手がけるIsovalentを買収する計画を発表した(買収額は非公開)。複数のパブリッククラウドにまたがるセキュアなネットワーキング機能の強化が狙いだという。

Updated by DX Laboratory on December, 27, 2023, 5:00 am JST

Isovalentは2017年に設立されたスタートアップ。GoogleやNetflixなどがセキュリティやネットワーク監視に活用するオープンソースのeBPF技術を開発したチームが設立した企業で、eBPFベースのセキュリティ・オブザーバビリティ(可観測性)・ソフトウェアの「Cilium」や「Tetragon」を開発。これまでにシスコやM12(マイクロソフトのベンチャーファンド)、Grafana Labs、Googleなどから6,900万ドル(約98億円)の資金を調達している。

シスコのセキュリティ&コラボレーション担当VP兼GMを務めるJeetu Patel氏は「当社はIsovalentとともに、Ciliumのオープンソースパワーをベースに、真にユニークなマルチクラウド・セキュリティ&ネットワーキング機能を構築し、顧客のデジタル・トランスフォーメーション・ジャーニーの簡素化や加速を支援していく」とコメント。同買収は2024年第2四半期に完了する見込み。

この買収に触れたZK ResearchのZeus Kerravala氏は「シスコには、拡張性のある形でマルチクラウドに対応する方法が欠けていた」とし、「これは同社にとってかなり大きな穴を埋めるもの」とコメントしている。

参照リンク
Cisco to Acquire Isovalent to Define the Future of Multicloud Networking and Security
Cisco buys Isovalent for multi-cloud
Cisco to acquire cloud-native networking and security startup Isovalent | TechCrunch