AWSではすでに、月100GBまでのデータについては無料での外部への転送を認めており、90%以上の顧客はこの範囲に収まっているという。ただし、この転送量は大企業がデータベース全体を外部に移行するような場合には十分ではなかった。
AWSによれば、100GB以上のデータ転送が必要な場合には、AWSサポートにコンタクトを取って手続きを行う形となるという。
クラウドプロバイダーの「エグレス料金(クラウドサービスから外部へのデータ転送に課される料金)」をめぐっては、EUデータ法が1月11日に施行。この法律は、欧州でサービスを展開するクラウドプロバイダーに対し、商業的、契約的、技術的、組織的な障害など、競合サービスとの「効果的な切り替えの障害」を取り除くことを求めるもので、エグレス料金についても撤廃を求めている。
この話題を取り上げたTech Crunchでは、「Google Cloudに続くAWSの発表を受け、マイクロソフトもこの動きに続く可能性が高い」と指摘している。
参照リンク
Free data transfer out to internet when moving out of AWS | AWS News Blog
AWS follows Google in announcing unrestricted free data transfers to other cloud providers | TechCrunch
Amazon’s AWS removes data transfer fees for clients switching to rivals | Reuters