Pliantは2017年に設立されたスタートアップ。ITやセキュリティ、開発運用チーム（IT Ops、SecOps、DevOps）のためのローコード/ノーコードの自動化プラットフォームを目指し、2019年に250万ドルのシード資金を調達してステルスモードを脱却。主要なインフラやクラウドサービスプロバイダーとのAPI統合を提供しており、2020年、2021年にもそれぞれ資金調達を実施している。
IBMのSDN（Software Defined Networking）担当GMを務めるAndrew Coward氏は「Pliantの技術が加わることで、インフラリソースのプロビジョニングや管理から、従来のネットワークとITインフラ両方にまたがるトラフィック管理・制御まで、当社の様々なネットワーキング機能を強化することができる」とコメントしている。
調査会社IDCによれば、マルチクラウド・ネットワーキング市場は2024年現在8億3,000万ドル（約1,250億円）規模で、2027年には31億1,000万ドル（約4,700億円）規模まで拡大すると予想されている。同市場では、Cisco、HPE、Juniper、VMWareなどがIBMと競合しているほか、Alkira、Aviatrix、Arrcus、Graphiant、Itential、Prosimo、Versa Networksなどの新興企業も台頭している。
参照リンク
IBM Acquires Pliant to Further Enhance Network IT Automation Capabilities
IBM snaps up Pliant to beef up multi-cloud muscle
IBM enhances network IT automation capabilities with Pliant acquisition | Computer Weekly
IBMハイブリッドクラウド・メッシュ
