DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

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(写真:T. Schneider / shutterstock

企業のクラウド利用、プライベートクラウドと複数パブリッククラウドの併用が今後のトレンドに(Nutanix調査)

米クラウドソフトウェア企業のNutanixは3月20日、企業のクラウド導入動向に関する年次調査「Enterprise Cloud Index(ECI)」の最新版を発表した。同調査によれば、「ハイブリッド・マルチクラウド」モデルのITインフラを利用する企業の割合が、今後1~3年で3倍に拡大する見込みだという。

Updated by DX Laboratory on April, 3, 2024, 5:00 am JST

この調査では、企業のITインフラ環境を「オンプレミス・データセンターとプライベートクラウド」、「ハイブリッドクラウド(プライベートクラウドと単一パブリッククラウドの併用)」、「ハイブリッド・マルチクラウド(プライベートクラウドと複数パブリッククラウドの併用)」、「単一クラウド」、「マルチ・パブリッククラウド」の5つに分類。この上で、現在の利用状況と今後1~3年の利用計画を比較した。この結果、今後3年で最も利用が拡大する見込みとなったのは「ハイブリッド・マルチクラウド」で現在の15%から35%に拡大。一方、「オンプレミス・データセンターとプライベートクラウド」は現在の34%が14%に、「ハイブリッドクラウド」は現在の31%が11%に縮小する見込みとなった。

同調査はこのトレンドの背景について、「企業の意思決定者がAIやセキュリティ、持続可能性など、ITインフラ近代化の新たな圧力と直面しているため」と説明。実際、「ITの近代化に投資する計画がある」とした回答者は80%に上り、このうち85%が「AIに対応するために特に投資を拡大する」と回答したという。

今回の調査は、世界の様々な規模・業界の企業のITおよびDevOps/プラットフォーム・エンジニアリングの意思決定者1,500人を対象に実施したもの。調査対象には、北米、南米、欧州、中東、アフリカ、日本を含むアジア太平洋地域などの企業が含まれている。

参照リンク
2024 Enterprise Cloud Index: The Need for Infrastructure Agility
Nutanix study finds AI, security and sustainability major drivers for IT modernisation – Intelligent CIO Middle East
Nutanix Study Finds AI, Security, and Sustainability Are Major Drivers for IT Modernization