Canalysによれば、3大クラウドのうち最も売上高を伸ばしたのはMicrosoft Azureで前年同期比31%の増加。同期のクラウド市場でのシェアは25%で、引き続き2位となった。また、2番目に成長したのはGoogle Cloudで売上高は前年同期比28%増、シェアは10%で3位となっている。一方、AWSは市場シェア1位を維持したものの売上高は前年同期比17%増にとどまった。同社は今月、Adam Selipsky CEOが6月3日付で退任し、セールス、マーケティングおよびグローバルサービス担当SVPのMatt Garman氏が後任となることを発表していた。
Canalysはクラウド市場の動向について「パブリッククラウド投資の需要促進要因としてAIの重要性がますます高まっている」とし、「企業の関心は、クラウド予算の最適化から、AI統合の可能性に後押しされた新たな取り組みへの投資に移りつつある」と指摘した。また、同社のアナリストであるYi Zhang氏は「クラウドトップ3社の戦略には大きな違いがあり、それぞれが成長率の違いに反映されている」とし、「マイクロソフトのエンドツーエンドのポートフォリオの競争優位性は証明されつつあり、GoogleはAIに強みを持つことで大きな追い風を受けている」とコメントしている。
参照リンク
Canalys Newsroom – Global cloud spending grows 21% in Q1 2024 as market leader AWS makes CEO change
Canalys adds to narrative of surging cloud spending | Microscope
AWS, Microsoft Azure, Google Cloud now dominate 66 per cent of global Cloud spending, ET Telecom