小宮裕和

小宮裕和

自然発生的マルチクラウドからの脱却

三菱総研DCSの小宮氏は、「多くの企業でクラウドサービスを使っているでしょう。その内情は、ひょっとすると自然発生的マルチクラウドになっていて、実は危険な状態かもしれないのです」と警鐘を鳴らします。

Updated by Hirokazu komiya on June, 23, 2023, 5:00 am JST

「自然発生的マルチクラウドという言葉を聞いたことはありますか?」。こう問いかけたのは三菱総研DCS テクノロジー事業本部 クラウドテクノロジー部長の小宮裕和氏です。戦略的マルチクラウドで情報環境を再構築したいビジネスリーダーに向けたオンラインイベント「Democratic Data Day Spring2023/データ民主化の方法論」(2023/5/31 主催:Modern Times編集部 後援:三菱総研DCS株式会社、Neutrix Cloud Japan株式会社)の一コマです。

小宮氏の講演は「自然発生的マルチクラウドを突破、データ民主化時代のクラウドサービス活用術」と題したもので、日本企業に広がっている自然発生的マルチクラウドの現状から、その弊害と脱却の仕方までを解説したものです。

自然発生的マルチクラウドの説明に進む前に、マルチクラウドとハイブリッドクラウドについて少しおさらいしましょう。「マルチクラウド」は、AWSやAzure、GCPなどのパブリッククラウドを適材適所で利用するクラウドの活用法です。一方「ハイブリッドクラウド」はプライベートクラウドやオンプレミス、パブリッククラウドを連携させて活用するものです。「マルチクラウドは各サービスのいいとこ取りができますし、ハイブリッドクラウドならばデータの重要性や特性に合わせて格納場所を選ぶことができます。クラウドの使い方としては当然のものですし、優れた利用法です」(小宮氏)。

それでは、冒頭の発言のような「自然発生的マルチクラウド」とはどのようなものでしょうか。小宮氏は「誰かが意図したわけではなく、結果的にマルチクラウドやハイブリッドクラウドになっている状況のことを指します」と説明します。局所的にはメリットがあるクラウドサービスですが、自然発生的マルチクラウド化が進み、気づいたら複数のパブリッククラウドを使うシャドーIT状態になっていたり、社内のデータ環境が多くのクラウドが混在したカオス状態になっていたりするのです。こうした状態の危険性、そして脱却するための方法を知ることは、戦略的なマルチクラウド活用で不可欠です。自然発生的マルチクラウドの課題に対応し、DXを進めるポイントについては、見逃し配信でご覧いただけます。

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※「このウェビナーは終了しました」と表示されますが、そのまま入力をお進めください。ご登録いただくと、視聴画面に遷移します。ご視聴は2023年6月30日まで可能です。

イベントについての詳細はこちら
https://www.moderntimes.tv/democraticdataday/