セキュリティを担保したファイル共有を実現
GIGAPODに保存したファイルを共有するには、共有リンクのURLを生成して、メールなどで送るだけ。相手はリンクをクリックすれば、GIGAPOD経由でファイルをダウンロードできる。大容量ファイルを格納するオンラインストレージとして利用することも可能だ。
それではユーザーはどのような利用法でGIGAPODを活用しているのだろうか。トライポッドワークスでGIGAPODを担当する山崎政直氏は、こう説明する。
「以前はメール添付でファイルを送っていましたが、ファイルが大きくなってメール添付できなくなりました。そこで企業でも無料のファイル転送サービスを利用するようになったのですが、セキュリティが担保されていません。そこで法人向けにセキュリティを担保してファイルのやり取りを実現するソリューションとして提供してきたGIGAPODが利用されています」。
佐々木氏も「電子メールでは5MBや10MBといった容量制限があることも多いです。写真や動画だけでなく、最近はプレゼン資料も数百MBに上ることがあり、大容量のファイルの共有、転送にGIGAPODを役立ててもらっています」と語る。
無料のファイル転送サービスと異なり、GIGAPODならばアプライアンスやソフトウェアを使って自社内のストレージに蓄積したファイルをインターネット越しにやり取りできる。クラウド版を使うと、アプライアンスと同等のセキュリティや管理の機能を持ったオンラインストレージサービスを利用できる。
最新のGIGAPOD5では、さらに機能拡張を果たした。外部ストレージ連携が可能になり、GIGAPODをゲートウェイにしながら、社内に設置したNASやファイルサーバーにアクセスできるようになった。また、ブラウザーを使ってフォルダーをまるごとアップロードしたりダウンロードしたりもで きるようになった。複数ファイルを送るときのZIPなどで圧縮する手間を不要にして、フォルダーをそのまま共有できる。管理機能のさらなる強化も行い、カスタマイズやログ監査機能を強化するほか、ファイルアップロード時のフィルタリング機能も備えた。
実際のユーザーとしては、「税理士、司法書士、特許事務所の比率が高いことが特徴だと思います」(山崎氏)。また、中小企業でも大企業と取引するケースでは、添付ファイルでのやり取りが認められず、GIGAPODのようなソリューションを利用することが増えているという。