佐々木賢一・山崎政直   

佐々木賢一・山崎政直   

税理士・司法書士・特許事務所が信用する、トライポッドのファイル共有ソリューション

ファイルの共有や転送は、ビジネスシーンで不可欠な機能だ。オフィス文書などのテキストベースのファイルだけでなく、画像や動画のような容量の大きなファイルを扱うことが増え、ストレスなく安全にファイルを共有したり転送したりする手段の大切さは一段と増している。

Updated by Trypodworks on July, 25, 2023, 5:00 am JST

ファイルの受信側にも選択肢を提供

ファイルをやり取りするとなると、送り手の視点に立ちがちだが、佐々木氏は「送る方は選択肢があったとしても、受け取る側は選択肢がない状況があります」と指摘する。受け取る側では、メール添付だったり、無料のファイル転送サービスだったりという送信側の選択から逃れられないというわけだ。メールサーバーで10MBまでの受信制限があるような企業の場合、100MBのファイルを受け取るだけのことにすら困ることが多い。

そうした現状に対して、GIGAPODにはゲストフォルダーの機能を用意し、受け取る側が主体的に方法を選択できるようにしているという。「自社にファイルを送ってくる相手企業のフォルダーをテンポラリーで作って、そこに送ってもらうことができます。特に機密性が高い大容量ファイルが多くの相手から届くような業務では、クライアント企業ごとのゲストフォルダーを作っておけば受信したと同時にフォルダーに分類されています。こうした使い勝手の良さと高い安全性が評価されています」(佐々木氏)。

機密性の高いファイルのやり取りでは、送り手の側にもGIGAPODを経由するメリットがある。「情報をメール添付などの1経路で送っていると、情報漏洩が避けられません。GIGAPODならば、メール本文とファイルを別経路で送ることができます。メール送信ボタンを押してしまってから、送り先を間違えたことに気づいたとしても、メール添付では取り消しも開封確認もできません。GIGAPODならばURLのリンクを切れば相手は情報をダウンロードできません。受信IPや開封ログの情報も取得でき、セキュリティポリシーに準じた対応ができます」(佐々木氏)。

クラウド版のインフラに活用するNCJのクラウド型ストレージ

GIGAPODではクラウド版の提供により、アプライアンスやソフトウェア製品から一段とユーザー層を拡大している。とは言え、クラウド版を提供するためにはインフラとなるオンラインストレージを安全かつ低コストに運用する必要が出てくる。

山崎氏は「蓄積に使われる一般的なオンラインストレージよりも、GIGAPODはダウンロードが多いことが特徴です。ファイル共有ソリューションとして使うので、アップロードしたファイルは必ずダウンロードされ、それも複数カ所でダウンロードされることが多いのです。メジャーなデータセンターは、ダウンロードした通信量に従って課金されるため、GIGAPODと相性がよくありません。そこで活用しているのがダウンロード時の料金が発生しないNeutrix Cloud Japan(NCJ)のクラウド型ストレージサービスです」と語る。

佐々木氏も「GIGAPODのクラウド版は、大容量ファイルをやり取りすることが目的になるので、インフラに蓄積されるデータそのものが大容量になります。バイトあたりのストレージの料金は、サービス提供側のコスト要因として大きな位置を占めます。トライポッドワークスにとって、バイト単価がリーズナブルで、データのダウンロードにコストがかからないNCJは使い勝手が良いのです」と説明する。

もう1つ、GIGAPODとNCJの相性が良い点があると佐々木氏は指摘する。「GIGAPODのユーザーには、官公庁や自治体、学校、研究機関などが多くあります。GIGAPODは、アプライアンスにしてもクラウド版にしても、専用サーバー構成で提供しています。現在の多くのオンラインストレージはパブリッククラウドを利用していて、プライベートな領域の専用サーバー構成を採れるものはとても限られます。その上で、クラウド版の専用サーバーはどこで運用しているのかを気にするユーザーに対して、NCJならば国内にデータセンターを持つ国産クラウド環境で動いていることを説明できます」。

数百MBからGBオーダーにもなる動画や大容量のプレゼンファイルなどは、インターネット越しにやり取りしようとしたときに適切な受け渡し手段がなかなかない。「しかし専用サーバーで運用できるファイル共有ソリューションは、パブリッククラウドの隆盛とともにほとんど消えてしまいました。その中でアプライアンスとクラウドを並行して提供してきたGIGAPODは、コンペティターがいなくなり継続して使ってもらっています。そこに純国産という環境が補強手段になっています」(佐々木氏)。

海外のメジャーなクラウドサービスのデータセンターを利用していたとすると、料金の改定や為替の変動などによって、サービス事業者としてコストが予測しきれないことも課題になる。「NCJのクラウド型ストレージは安価で、海外事業者のような変動リスクがなく、ユーザーに対して安心して『どんどん使ってください』と言えます」と佐々木氏は語る。

さらに、今後は「長期間アーカイブする用途がオンラインストレージでも増えていくでしょう。普段は使わない、使用頻度は低いといった大容量のファイルを、10年、20年と補完しておく場所としてGIGAPODを提供する場合に、NCJの価格体系は非常に有利だと考えています」と佐々木氏はかたる。NCJのクラウド型ストレージをインフラにしながら、トライポッドワークスのGIGAPODはファイル共有ソリューションとしてさらなる成長を目指している。