二次利用、三次利用する際にデータ量が増える問題
クラウド接続ストレージに蓄積したデータの二次利用、三次利用をNeutrix Cloud Japanが推奨するには、理由がある。一般にストレージに蓄積したデータを二次利用、三次利用していくときには、蓄積した元データに直接処理をすることはなく、いったんデータをコピーしてから他のデータとぶつけて分析するといった作業を行う。1GBのデータを二次利用、三次利用したいときは、さらに1GBのストレージ容量が必要になるということだ。1GBなら問題は少ない。しかし、より大容量のデータを二次利用、三次利用して分析することも考えられる。その時には膨大なストレージの空き容量が必要になる。ストレージのコストが2倍になってしまうことも起こりうる。ところが、Neutrix Cloudにはこの問題を大事にしないで済む技術がある。
バックアップデータを二次利用、三次利用しようとしたとき、ストレージのコストが2倍かかるとしたらそれは現実的ではない。我々の技術を使えば、データを利活用してもらうときに2倍の課金が不要になる。1GBのデータを触ろうとしたとき、横に1GB のデータを丸々コピーする必要がなくなるのである。
その技術が次世代スナップショットの「InfiniSnap」である。簡単にイメージをお伝えすると、「変更分のデータしか追加で発生させずに、他のデータに当てられる技術」である。Neutrix Cloudの開発元であるINFINIDATが数学的な技術を用いて開発した。今後、この技術の詳細についても説明していくつもりだが、今回は「そういう技術がNeutrix Cloudにある」ということだけ知っていただきたい。
データの利活用を本格的に進めて、データを1カ所に集めていくと、その容量は膨大なものになる。数十TBぐらいあるようなこともある。AWS(Amazon Web Services)でデータの二次利用をしようとすると、数十TBのオリジナルに対して、数十TBのコピーが必要になる。ところが、Neutrix Cloudならば、スタートの時点では容量を増やす必 要はない。ケースによるが、多くても15%から25%の容量の増加で、二次利用、三次利用ができる。コストを抑えて、データ活用できる基盤としてNeutrix Cloudが有効に活用できるのだ。